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9月14日 敬老の日礼拝メッセージより

2025/09/14(日)

2025年9月14日 敬老の日礼拝メッセージ「老いた者には知恵がある」より

牛田匡牧師

聖書 列王記 上 3章1-15

 今回のお話は、約3000年前にダビデから王位を継承したソロモン王のお話でした。神様から「願いをかなえてあげよう」と言われた彼は、長寿や富を求めるのではなく、多くの民の訴えを聞き分ける分別を求めた結果、神に喜ばれ、知恵に満ちた聡明な心と、富も栄誉も与えられ、古代イスラエル王国は興隆を極めました。

 そのような「知恵」ですが、聖書の中には「老いた者には知恵があり/長寿の者には英知があるというが、知恵と力は神と共にあり/思慮と英知も神のものである」(ヨブ121213)という言葉もあります。この言葉は、単純に「歳をとっている人はたくさんのことを経験しているので物知りだ」ということを言っているのではなく、そもそも知恵と力は神様から与えられるものであると言っています。言い換えれば、「年齢を重ね、長生きをしてくることが出来た、ということ自体が、神様から守られてきたからこそ出来たこと」であって、「歳を重ねるごとに命の源である神様の御許に近づいていく。だからこそ神様からの知恵と力にも近づいていく、神様の懐へと再び還っていく……」そのようなことなのではないかと思います。

 歳をとると、若かった頃に比べて、体も動きにくくなりますし、以前には出来ていたことが出来なくなって、寂しく、また悲しい気持ちになることもあるかと思います。ですが、手に入れ、身に着け、握りしめてきた様々なものを、少しずつ手放していくことを通して、私たちは「本当に大切なもの」に近づいていくのではないでしょうか。神様の知恵でもある「本当に大切なもの」、それは神様から頂いている命そのものなのではないかと思います。

 生まれたての赤ちゃんが、目も開かず、足も立たなくても、全身で、与えられた命を輝かせて生きているように、年齢を重ね、年老いていく中においても、日々に命が与えられているということ、それ自体を通して、神様がいつも共におられるということを、周囲に証していくように、用いられていきたいと思います。神様から与えられる知恵と力、その御心に従って歩むことを求める時、日々の生活に必要なその他の物も全て、必要に応じて備えられて与えられる(マタイ6:31-33)という神様の言葉に信頼して、私たちは今日もここから、神様によって手を引かれ、導かれて参ります。

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