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6月13日 メッセージより

2021/06/14(月)
2021年6月13日 久宝教会 教会創立記念礼拝メッセージ「あなたがたが地の塩、世の光」より
牛田匡牧師
聖書 マタイによる福音書 5章13-16節
 イエス様が語られた「あなたがたは、地の塩、世の光である」という言葉は、とても有名な言葉です。塩分は人体にとって不可欠なものですが、食料を保存するためにも必要なものでした。そんな大切な「塩」にたとえて、イエス様は人々に「あなたがたは地の塩である」と言われました。それは「世界を照らす世の光」と併せて、この「地上における塩」、食材に味を付け、腐敗を防ぎ、命に不可欠な塩、「あなたたちはそのような存在ですよ」と言われたということです。
 イエス様はこの言葉を誰に向けて語られたか。それは色々な病気や痛みに苦しむ者、悪霊に取りつかれた者、発作に悩む者、体の麻痺した者など、イエス様の所に連れて来られたあらゆる病人たちでした(マタイ4:24-25)。そのような人々に対して、イエス様は「あなたがたは、これからは心を入れ替えて、地の塩、世の光になりなさい。天の神様のために、社会に役立つ人になりなさい」と言ったのではなく、「今すでに、そのままで、あなたがたが地の塩、世の光です」と言われました。何の役にも立たないと見なされ、外に放り出され、道行く人々から踏み付けられている塩(岩塩を取り出し終えた後の土)。升(ます)の下に置かれて、せっかくの光も遮(さえぎ)られて、ろくに見ることができなくされている灯(ともしび)。それらはイエス様が語られた人たち、あらゆる病気のため、また宗教的なケガレや罪のため、貧しく小さくされていた人たちが、まさに日々に経験していたものでした。そのような人たちに対して、イエス様は「あなたがたが、地の塩、世の光です」と言われました。この世の価値基準とは異なり、神の国、イエス様の価値観では、弱く小さく、貧しくされている「あなたがたこそが、地の塩、世の光」なのだ、ということです。
 私たちは、この言葉を自分に向けられた言葉として受け取り、「私たちは、地の塩、世の光です」と言って、周りの人たちに対して「教えてあげよう」「分けてあげよう」という上から目線で接して来なかったでしょうか。むしろ私たちの目の前にいる相手を、「あなた方が、地の塩、世の光です」と言って大切にする。それがイエス様に従って歩む、神の国の価値基準で生きるということなのではないかと思います。まだまだ続くコロナ禍の中、格差と貧困は拡大し続けています。そんな時代の中、私たちは「あなた方が、地の塩、世の光です」と言われるイエス様と共に、今日もここから歩んで行きます。

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