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12月5日 メッセージより

2021/12/06(月)

2021年125日 待降節第2主日礼拝メッセージ「神は人の手を通して働かれる」より

牛田匡牧師

聖書 エレミヤ書 36章1-10節

 今回の聖書のお話は、この聖書がどのように書かれたかということを垣間見ることが出来る珍しいお話です。紀元前7世紀から6世紀にかけて活動した預言者エレミヤに、「私があなたに語ってきた言葉を残らず書き記しなさい」というヤハウェの言葉が下り、彼は書記官バルクに口述筆記させて巻物を作りました。バルクによってその言葉が読み上げられると、国の高官たちはそれをヨヤキム王にも伝えましたが、王はその言葉を受け入れず、その巻物を燃やしてしまいました。しかし、エレミヤとバルクは「もう一度別の巻物に書き記せ」というヤハウェの言葉を受けて、再び巻物を記しました。一度完成させたものを、もう一度最初から作り直すというのは、気持ちの上でも大変なことだったでしょう。しかし、彼らがそこで諦めてしまわなかったために、神の言葉は文字として書き残され、今日にまで至っています。そこには携わった多くの人々の上に、紛れもなく神様からの助けがありました。

 クリスマスは、神の言葉であるイエス様が、私たちと同じ人間となって、この世界にお生まれになったという出来事です(ヨハネ1章)。しかし、改めて考えてみると、なぜ神が肉体を持った人間として、しかも、わざわざ弱く小さい赤ちゃんとして生まれたのでしょうか。旅の途中の寄留者、難民の子として、人知られず密かに家畜たちの隣に産み落とされて、寝かされていたのでしょうか(ルカ2章)。赤ん坊は一人では生きていけません。そこにはイエス様の両親の存在がありましたし、また彼ら親子を助けた周りの人たちの存在もあったでしょう。神が人間となった、わざわざ人間の手によってお世話される赤ん坊としてお生まれになったということ、これらのことは何を意味しているでしょうか。日々にたくさんの恵みを頂きながら、さらに「神様、〇〇してください」と願うばかりの私たちですが、クリスマスの出来事は、そんな私たちに、私たち人の手を通して出来ることがある、そこに神様が共に働いてくださる、ということを、改めて教えてくれているように思います。

 神は人の手を通して働かれます。クリスマスに生まれた「インマヌエル」私たちと共におられる神様は、どこか遠く空の彼方におられるのではありません。今日も神様からの命を頂いている私たちと共に神様はおられるということ、身近な人たちと私たちとの交わりの中に神様も共に働かれるということに信頼して、私たちは今日も用いられていきます。

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