お知らせ

お知らせ内容

3月20日 メッセージより

2022/03/20(日)
2022年3月20日メッセージ「私を救うもの」より
牛田匡牧師
聖書 マルコによる福音書 8章27-37節
 ペトロはイエス様に「あなたはメシア(救い主)です」と言いました。教会ではよく「救い」という言葉を耳にしますが、そもそも「救い」とは一体何でしょうか。日本語の語源としては、「金魚掬(すく)い」のように、水の中を泳いでいたり、溺(おぼ)れていたりするものを、水の中から「掬(すく)い上げる」ということや、また外からの力によって、危機的な状況から「助け上げる」際の「たすく」が「すくふ」になったと考えられているようです。私たちが今、直面している危機的状況は一体何でしょうか。新型コロナウイルスもそうですし、経済格差も地球環境破壊もそうです。先月末からの続いているロシアのウクライナ侵攻もそうでしょう。4週間以上が経ち、被害は拡大し続けています。
 どうして戦争があるのでしょうか。戦争をして得をすることはない、ということは、歴史を見ればすぐに分かるはずです。にもかかわらず、今も戦争は止んでいません。その一番の理由は、やはり多くの人々が魂の奥深くで傷ついているからなのではないでしょうか。誰でも他人から大切にされたら、安心して自分も他人を大切にしようと思うのではないかと思います。「誰でもよかった」「何もかも、どうでもよかった」と言って、通り魔殺傷事件を起こす人たちも、その経歴や成育歴を遡(さかのぼ)ってみた時、幼い頃に心許せる友人や、自分のことを認めてくれる大人と出会っていたら、随分と違っていたのではないかと思うことがあります。私たち一人一人の一番奥底にあって、この世界を支えているのは、結局のところ、富や財産、肩書きなどではなく、むしろ愛情や友情、信頼など、それこそお金では買えないようなものなのではないでしょうか。
 「剣を取る者は皆、剣で滅びる」(マタイ26:52)と言われたイエス様は、暴力に対して暴力で返さず、むしろその暴力の餌食となって、十字架で殺されていきましたが、その精神は今もなお生きて世界中に引き継がれ、多くの所で影響を与えて来ています。「どうしたら戦争がなくなるのか」それは国家対国家という政治の問題というだけではなく、一人一人の心、魂の問題という所から始めるしかなく、一人一人が平和を創り出す人になることが重要なのだと思います。イエス・キリストが示した本当の「救い」とは、他者を信頼できず疑心暗鬼になってしまう自分や、他者を恐れ暴力をふるわれる前に暴力をふるってしまおうとする自分、真実の命を生きられていない自分自身からの解放なのではないでしょうか。私たちは自分自身も人も大切にすることを通して、今日も身近な所から小さな平和を創り出すことを通して、この世界に働きかけていきます。

〒581-0072 大阪府八尾市久宝寺6丁目7-10

TEL:072-992-2131 FAX:072-992-2135

【郵便振替】00980-5-212130「日本基督教団久宝教会」

〒581-0072 大阪府八尾市久宝寺6丁目7-10

TEL:072-992-2131 FAX:072-992-2135