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6月19日 メッセージより

2022/06/24(金)

2022年619日メッセージ「ここで何をしているのか」より

岡嶋千宙伝道師

聖書 列王記 上 198-15

 イスラエルの神ヤハウェに仕える預言者として、異教の神々を信じる者たちと争ったエリヤ。圧倒的に不利な状況にありながら、火を降らせるという奇跡によって、自分の信じる神こそが真であることを証明したエリヤは、敵対する者たちを捕らえて殺害しました。その数、800人以上(列王上18章)。後にエリヤは、「非常に熱心に神ヤハウェに仕えてきた」(列王19:10, 14)と語りますが、その言葉に偽りはないのでしょう。ですが、その熱心さのゆえに、自分の命が狙われることになると、エリヤの態度は一転します。堂々と敵の前に立ち、臆することなく自分の信仰の正しさを主張した姿は影を潜めます。敵の手を逃れて異国の地に避難し、それだけでは満足せず、人目のつかない山中の洞穴に身を隠したのです。逃亡先の洞穴で、一人うずくまるエリヤに届いた神の言葉。「あなたはここで何をしているのか」(列王19:9, 13

 敵対する預言者たちと争った際、エリヤが天から火を降らせたの見て、人々はその火に神が臨んでいる、と感じました(列王上18:39)。ですが、本日の御言葉には「火の中に神はいなかった」(列王上19:12)と記されています。人を驚愕させて、心を揺さぶり、人々や環境を劇的に変える力を持つモノ。神が臨むのは、そこではありません。疲れ果てた人がもうこれ以上動くことができなくなったとき、自分の命を続けさせる気力がなくて、ただ一人うずくまるだけしかできなくなった場所や場面。そこに響く神の言葉。「ここで何をしているのか。」そして、「出て来て、わたしの前に立ちなさい」(列王上19:11, cf.15

 洞穴から出るようにと促した神。そこから出て、神の前に、また、人々の前に出るように促した神。関係性の回復。神は、回復された関係の中に、再びエリヤを生きさせます。そして、エリヤが、わたしたちが、その関係の中にこそ神がいることを知れるように、一人ひとりを導いてくれるのです。ときに、一人になれる場所、自分自身と向き合える場所へと逃れ、そこで癒され、再び一歩を踏み出せるようになったら、出向いて人々と触れ合い、また戻ってきて留まり。教会という場が、そのような場であるように。教会の真ん中に、神が臨んでくれるように。これからの一週間、みなさまと共に、そのための歩みを進めていきたいと願います。

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