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12月1日 第1アドベント礼拝メッセージより

2024/12/07(土)

2024年12月1日 第1アドベント礼拝メッセージ「目を覚ましていなさい」より

水谷憲牧師

聖書 マタイによる福音書 24章 36-44節

 イエス・キリストはオリーブ山で話された。「この世の最終段階、人の子が天の雲に乗って現れ、ラッパの音と共に選ばれた人々を呼び集める。その日がいつになるか、天使も自分も分からない。その時、畑に二人の男がいれば、一人は連れて行かれ、もう一人は残される。二人の女が臼をひいていれば、一人は連れて行かれ、もう一人は残される。だから、目を覚ましていなさい」と……。では、具体的にどうしたらいいのか。どうしたら私たちは目を覚まして備えていることになるのか。ある牧師が言っていた。「目を覚ましていることは、見ていることである。何を見るのかというと、自らの生き方であり、今自分が生きているこの世の中である。この世の中は今どうなっているのか。イエスが語り、またその振る舞いで示した神の国の実現に向かっているのか。それともその逆の方向にあるのか。それをしっかりと見なければならない。また、目を覚ましていることは、イエスを見ることである。イエスがどのように生き、どのようにこの世と関わりを持たれたかを見ることである。イエスをしっかり見ていると、今何をなすべきかが見えてくる。そして、この世の中も見えてくる」と。

 先日の朝、柏原市の近鉄線の踏切で、人身事故があった。私の職場のすぐそば。亡くなったのは、13歳の男子中学生。運転士によると、男子中学生が踏切内に遮断機をくぐるように入って来て、線路内でうつぶせで寝ころんだのだという。毎日どれだけ苦しかったことか。学校か。家にも居場所がなかったのか、大切な家族には心配をかけたくなくて、じっと黙って苦しみを抱え込んでいたのか。「踏切にうつぶせになる勇気があるなら…」なんて言う人もいるが、勇気があるなしではない。彼にはもうそれしか道がなかったのだ。そこまで苦しみぬいて頑張った彼の魂は、必ず神様が「よくがんばった」と天国に連れて行って下さっているだろう。身近な人々の中で、今悩み苦しんでいる人、喉が渇き、寒さに震えている人、人との関わり・条件抜きの愛やいたわりに飢えている人はいないか。イエスならどうされたか。13歳の彼の痛ましい死は、彼を見つけてあげられず、守ってあげられなかった私たちの罪の結果でもある。私たちはこれ以上同じ過ちを繰り返さないように、目を覚まして周りを見、自分自身を見、キリストを見ながら、キリストが私たちのもとに来てくださる日を待ちたい。

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