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11月30日 メッセージより

2025/12/04(木)

20251130日 メッセージ「クリスマスを迎える準備」より

牛田匡牧師

聖書 テサロニケの信徒への手紙Ⅰ 5111

 今日から「アドベント(待降節)」が始まりました。この時期に「到来する」のは「闇」で、12月の下旬には昼の時間が最も短くなる「冬至」を迎えます。しかし、いくら闇が深まっていっても全てが闇に飲み込まれてしまうのではない。大きく深い闇の中であっても、そこにも確かに光があるということを、聖書は「光は闇の中で輝いている。闇は光に勝たなかった」(ヨハネ1:5)と言っています。

 今回のお話は、様々な迫害を受けていた困難な状況の中で書かれたパウロの手紙でした。エーゲ海に面した大きな港湾都市であるテサロニケの町の教会の人たちは、そのような苦しい迫害下の状況の中で、来るべき「主の日」、即ち「世界の終わりの日」、「救いの完成される日」のことを、「今か今か」と待ち望んでいました。そして「その日」はある日突然のようにやって来ること、それでも決して怖いものや恐ろしいものではありませんよ、と述べられています。なぜなら、「神は、私たちを怒りに遭わせるように定められたのではなく、私たちの主イエス・キリストによって救いを得るように定められた」(9)とあるように、「心配しないで大丈夫」、「私たちは目覚めていても眠っていても、いつも主と共に生きているから」(10)ということでした。自分の能力や努力では、もはやどうしようもなくて、抵抗しようがないような大きな暴力や圧力を前にして、逃げ出すしかなかったり、また逃げ出すことも出来ず、ただ押し黙るしかできなかったり、絶望するしかないかのように思える時であっても、それでも尚そこには「確かに希望がある」と言えるかどうか。神の力が共に働いているということに信頼して、共に生きるため、励まし合い、恐れずに立ち上がり、立ち向かっていくことができる……。そのように励ましている手紙でした。

 闇がいよいよ深くなっていくアドベントの4週間。暗闇から目を背けて、きらびやかな光に目を向けるのではなく、むしろ本当の光、この世を照らす神の光は、闇の中にこそ小さく輝いているということ。決して消えてしまうことなく、確かに灯っているということ。そして、私たち一人一人と、いつも共におられるということに、改めて目と心を向けていきたいと思います。クリスマスを迎える準備は、もう始まっています。

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