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5月23日 ペンテコステ礼拝メッセージより

2021/05/26(水)
2021年5月23日 聖霊降臨日(ペンテコステ)礼拝メッセージ「見えない力によって生かされて」より

牛田匡牧師
聖書 ヨハネによる福音書 14章18-27節
使徒言行録 2章1-13節

 「ペンテコステ(聖霊降臨日)」は、聖霊が与えられて教会が始まったことをお祝いする日です。『使徒言行録』2章には、聖霊が弟子たちに降った時の様子が、とても劇的に描かれていますが、このお話で大切なこと、告げられていることは、「迫害を恐れてビクビクしていた弟子たちに、聖霊が確かに与えられた」ということです。「霊」「聖霊」は「風」や「息」と同じ言葉です。それらは目に見えませんが、確かにあるものです。神様からの「霊」「命」や、「勇気」「やる気」が弟子たちに与えられ様々な障壁を乗り越えて、外に向かって一歩を踏み出していくことが出来た。それがここに記されているお話なのだと思います。
 では「聖霊降臨」という特別な体験を通して、弟子たちには特別な力が入り込んだのでしょうか。思い返してみますと、そもそも人間は土の人形であった所に、神様がその命の息を吹き入れて生きる者とされました(創世記2:7)。神様からの命の息を頂いて、全ての生きとし生けるものは、この地上での生活を営み、そしてその息を引き取る時に、地上での歩みを終えていきます。そのことを考える時、神様からの命の息、与えられている聖霊は、それが炎や鳩のような形をとって、改めて与えられるのを待たなくても、全ての人の中に、既に与えられていると言うことができます。時にその神の息、霊の火は、小さくなったり消えそうになったりすることもあります。またある時には、励まされ、勇気づけられて、元気よく燃え上がる時もあると思います。「意気消沈し、元気を失っていた弟子たちに、聖霊が与えられた」というのは、彼らの中の霊の火が、再び大きく燃え上がったということであって、そこでは彼らが忘れかけていたイエス様の約束、即ち「私はいつもあなたがたと共にいる」(マタイ28:20)、「父はもう一人の助け手(聖霊)を遣わして、永遠にあなた方と一緒にいるようにしてくださる」(ヨハネ14:16)という約束が、まさに実現したのだと彼らには実感されたのだと思います。
 このペンテコステの時、私たちは特別な力を求めるのではなく、日々に見えない力、神様からの命の息を頂くことによって、生かされているということ、そのことに改めて心を向けたいと思います。今も、小さくされ、希望を失い、恐れの中におられる方々の上に、神様からの命の息である聖霊が豊かに与えられますように。そのために私たちも用いられますようにと願っています。

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