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6月27日 メッセージより

2021/07/02(金)

2021年6月27日メッセージ「思い悩むな!」より

水谷憲牧師

聖書 マタイによる福音書 6章2534

 「スローライフ」という言葉が聞かれるようになって久しい。それはもともと、ハンバーガーなどの「ファーストフード」文化に対する批判から「スローフード」という運動――「生産者を搾取することなく、環境に負荷を与えることのない育て方をした食材で、もっと体に優しくておいしい物を」という食文化を目指す運動――が始まり、そこから、生活様式全般をも見直していこうという「スローライフ」となったもの。この資本主義社会、効率・高速社会にあって、スローライフなどと言ってはおれない人もいるだろう。もちろんそんなに簡単にできることではないが、楽しくやっていれば、きっと楽になってくる。

 マタイ福音書の「山上の説教」の一部分、「思い悩むな(思い煩うな)」という箇所は、私たちは神と富との両方に仕えることはできないのだ、という教えからの続き。いつも金のことばかり考えて、下を向いて難しい顔で思い悩むな。喜びをもって神を見上げるのだ。私たちに必要なものであれば神はきっと備えて下さる。その信仰が私たちには必要なのだと、キリストは言う。

 空の鳥をよく見よ。鳥でさえ何もしなくとも生かされているのに、日常的にあくせくと働いてがんばっている人間を神が放っておくはずがない。だから、思い煩うな。あれこれ思い悩んだところで、寿命が延びるわけではない。…でも「神に養われているにしても、自分で食べ物を取り必死に生きている鳥に比べて、プータローのオレなんて……」と思う人もいるかもしれぬ。それでは野の花をじーっと観察してみなさい。生きるために動き回ることもなく、働きもしない野の花をも、神はいつも美しく装って下さっているではないか。あなたはいのちを神に委ねておればいい。とにかくあなたが働いていようがいまいが、神はあなたを大事に思っておられる。いちいち悩むな!神を見上げよ!

 それでも、悩ましくてしんどい時はある。しかし「ゆっくり」「小さく」「継続できる」ことを大事にしながら、時々でも思い煩いから思い切って離れ、神に思いを馳せ、「笑って暮らし」「楽しんで生き」れるなら、それも立派な一つのスローライフの実践。神と共にあるそのようなゆっくりした生活を、時々でもいいからもっていきたい。

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