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3月5日 メッセージより

2023/03/06(月)

2023年3月5日 受難節第2主日礼拝

メッセージ「それでも最後に残るもの」                                         牛田匡牧師

聖書 創世記 6章5-22節

 今回のお話は、「ノアの箱舟」でした。この洪水物語は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。この天地を創造し、人間や全ての生き物を創られた神様が、地上に人間の悪がはびこったために、人間を創ったことを悔やみ、大洪水によってすべてのものを地上から滅ぼそうとした。しかし、その中にあっても正しい人であったノアの家族だけは、事前に箱舟を造るように命じられ、動物たちと共に箱舟に乗って難を免れたという物語です。ですが、そもそも時間も空間も超えて、無から全世界を創造することの出来る神様だったら、気に入らなくなったのであれば、この世界を白紙撤回して、またやり直すことも出来たはずです。にもかかわらず、そうはされなかったのは、この物語が裁きによる破滅の物語ではなく、世界の再創造、命の祝福の物語だからです。

 ノアに建造が命じられた箱舟は、長さ150m×幅25m×高さ15mというとても大きなものでしたが、これは預言者エゼキエルが幻の中で見た新しいエルサレム神殿の大きさです。ですから、これは「世界の破滅から全ての命を救うもの」「世界の回復が始まる所」として、神殿が暗示されていると理解することが出来ます。そして大洪水の水が引いた後、新しくされた大地に箱舟から降り立ったノアたちに対して語られた神様の言葉は、世界のあらゆるものを創造され「それらは極めて良かった」(創世記1:31)と言われた神様が、人間たちに語った「産めよ、増えよ、地に満ちよ」と全く同じ祝福の言葉でした。

 現代では、人間によって地球環境それ自体が持続不可能となりつつあります。それを聖書は「地上には悪が満ちていた」と表現していました。しかし、だからと言って、そこで終わりではありません。それでも最後に残るものがある……。洪水の中に箱舟があり、大雨の後に虹がかかりました。命の神の御心は世界を創造し続けることであり、命が営まれ続けることです。「希望は失望には終わらない」(ローマ55)。光は暗闇の中でこそ輝いています。そしてその光は、たとえ小さくても暗闇の中に飲まれてしまうことはありません。受難への道を歩んだイエス・キリストは、十字架で殺されましたが、その命はそこで終わらずに、死から引き起こされ、今もなお世界中に広がり、生き続けています。「それでも最後に残るもの」……命の神が与え、備えて下さる希望に信頼して、私たちは今日もここから歩み出していきます。

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