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7月23日 メッセージより

2023/07/23(日)

2023年7月23日 久宝教会 礼拝メッセージ「Dream Come True」より

岡嶋千宙伝道師

聖書 創世記 28章 1019a

 二度にわたって兄エサウを騙し、殺意を抱くまでに怒りを覚えていたその兄から逃れる旅をしていたヤコブ。実家から、住み慣れた土地から、そして愛する家族から遠くはなれた地で孤独の中にあったヤコブに出会い語りかけた神。逃亡の旅に出る前、ヤコブは、神に祝福された家庭で、何不自由ない生活をしていた。食べ物も、着るものも、寝る場所もある。欲しいものは労をせずに手に入る。困難があっても、助けてくれる人たちが側にいる。その状況が一転する。何もかも、自分で整えないといけない。全てが満たされた生活から、全てが欠けている生活へと突き落とされる。誰の助けを借りることもできずに、孤独で、どうすることもできない。どこにも行けない。兄エサウの怒りが収まらない限りは、後ろに戻ることはできない。かといって、前の道は過酷すぎて進むことができない。一歩を踏み出すことができない。踏み出したくない。この状況を打破するための糸口がどこにも見いだせない。行き止まり。ヤコブの人生の流れが滞った瞬間。

 その状況で出会った神。神がヤコブに見せたのは、動きに満ちた光景だった。神の遣いが階段のような建物を昇ったり降りたりし、神自身も、ヤコブの側に近寄り、語りかけている。動きに満ちた光景、動きを持つ神の姿を見て、ヤコブは気づかされた。一人ではない。この場所は行き止まりではない。八方塞がりに思えるその状況でも、それを打開する神の光が降り注ぐ。過去の行動や、性格、ずる賢さや身勝手さを非難せず、欠けを含めてすべてを受け入れて、祝福を約束する言葉を語る神に出会ったとき、ヤコブは悟った。「本当に主がこの場所におられる」(28:16

 ヤコブに出会った神。それは、動きに満ちた神であり、すべてを受け入れ、人の欠点を赦し、そして、滞った人生の道筋に新しい流れをもたらす神だった。その神の姿、ヤコブから約4000年後に生きる私たちも知っている。知らされている。人となった神の言葉イエス。ベツレヘムに生まれ、ナザレの町から追い出されるようにして、宣教の旅に赴いていったイエス。忘れないでいたい。そのイエスの働きは今も続いているということを。神は、わたしたち一人ひとりが、イエスに倣って、最も弱く、最も低くされた者と共に生きる歩みをなすよう、招き導いている。

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