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1月14日 メッセージより

2024/01/16(火)

2024年1月14日 久宝教会 メッセージ「友と共に」より

牛田匡牧師

聖書  ヨハネによる福音書 1章 35-51節

 今回のお話は「最初の弟子たち」という小見出しが付けられているお話でした。4つある福音書で人数が違ったり、名前が違ったりしていますが、共通して言えることは、イエス様が一人だけでは活動せず、仲間と共に活動をしたということです。イエス様についていった弟子たちが、この後どのように歩んだかについては、4つの福音書にそれぞれ記されていますが、彼らはいわゆる「1を聞いて10を知る」ような人たちではなく、むしろ「10を聞いても1をも理解しなかった」ようなお話が続いていきますし、イエス様がいよいよ逮捕されて、処刑されて行くという段階になると、「最初の弟子たち」であった男性の弟子たちは皆、逃げてしまいました。そのことからも、彼らがその優秀さの故に選れた人たちではなかったということが分かります。「コリントの信徒への手紙Ⅰ」12728節には、「神は世の愚かな者、弱い者、また世の取るに足りない者や軽んじられている者を選ばれました」とあります。それは自分の力、人間の力がどれだけあるかを誇ったりすることなく、神の力が「弱さの中で完全に現れる」(コリントⅡ129)ということを、一人一人が体験し、身をもって示すためだったのではないかと思います。

 現代では「自己選択・自己責任」が、あたかも社会の原則であるかのように論じられることが多くありますが、いつの時代のどこに生まれるかを自分で決められる人がいないように、私たちが自分で選び、その結果に対して責任を取れるということは、実はとても少ないのではないでしょうか。だからこそ、イエス様は「あなたは私に従いますか、従いませんか」といって、私たちに選択を迫るのではなく、「私はあなたのことを知っている。あなたのことを待っているから、ついて来たかったら、いつでもついておいで。あなたはその道を選び、歩むことが出来る。そのための力と仲間が備えられ、与えられていますよ」と呼びかけてくれているのではないかと思います。

 イエス様も一人では活動をされませんでした。私たちの周りにも多くの友がいます。友と共に歩む中に、命の神が確かに共にいてくださるということを感じ、様々な失敗や挫折、苦難の中でも、そこから新たな力を得ていくことが出来る。今、困難な状況に置かれ、助けを必要としている方々に対して、私たちが出来ること。諦めてしまうことなく、祈りながら、友と共にまた一歩、今日ここから歩みを進めて参ります。

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