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4月14日 メッセージより

2024/04/18(木)

2024年4月14日メッセージ「永遠に朽ちない神の言葉」より

水谷憲牧師

聖書  ペトロの手紙 Ⅰ  1章22-25節

 本日は昔、周囲の異教徒から様々な迫害を受けていたキリスト者たちを慰め、信仰を強く持ってくじけないように励ます目的で書かれたという「ペトロの手紙第一」。「あなたがたは、真理に従うことによって、魂を清め、偽りのない兄弟愛を抱くようになったのですから、清い心で深く愛し合いなさい」。真理に従う・魂を清めるとはどういうことなのか。偽りのない兄弟愛というのはどういうものなのか。「真理」はギリシア語で「アレテイア」、「本当のこと・真実」という意味。「真理に従う」とは、私たち皆が神によって愛され、力づけられ、慰められているのだということを、自分の主観的な思いだけでなく、客観的な真実として確認し受け入れるということ。

 「魂を清める」とは、神やキリストの働きを通して、私がいやされ清められる体験をすること。キリストは、自分を十字架につけて殺したユダヤ人たちや、自分を見捨てた弟子たちの罪を問うことなく、逆に十字架によって、神に対する彼らの罪の埋め合わせをされた。同様に、イエスは本当にしょーもない今の私たちのことをも愛してくださり、その罪の贖いをも引き受けて下さったのだ。魂が清められるとは、このような私たちの罪がキリストによって清められ、罪悪感や劣等感がいやされ解放される体験なのかもしれない。そして、このように神が私を愛し、恵みと力とを与えて下さっていることを、私自身が客観的な真実として受け入れ、いやされ清められる体験をした今、私たちはもはや口先だけではない兄弟愛を理解したはずだ。

 偽りのない兄弟愛とは、決して見返りを求めることのない、無条件、無制限の愛。だから、清い心で深く愛し合いなさい、とこの手紙の著者は私たちに励ましを与える。無条件、無制限の愛なんて非現実的かもしれない。しかし、神は私たちに希望を抱いておられる。その希望は、聖書の中に豊かにたたえられており、「朽ちない種」と呼ばれている。どんなに時間が経とうと、私たちが聖書を開くと、神は、キリストは、生き生きとした姿で私たちに働きかけ、みずみずしい言葉でいつも私たちに愛をもって語り掛け、教えてくださるのだ。自分にとっていつまでも色あせることのない神の言葉、私たちも何か持っているはず。願わくはその朽ちることのない神の言葉を、隣人にも喜びをもって伝えていく者となっていきたい。

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