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5月5日 メッセージより

2024/05/05(日)

2024年5月5日 久宝教会 復活節第6主日礼拝メッセージ

「あなたは独りではない」                                                        牛田匡牧師

聖書  ヨハネによる福音書  16章 25-33節

 今回のお話は、イエス様が敵対者たちによって逮捕される前、「最後の晩餐」の席で弟子たちに対して語られた長い「お別れの言葉」の一部でした。

自分はこれから逮捕され、十字架刑で殺されていくだろうその時に、イエス様は弟子たちに対して「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。私はすでに世に勝っている」(33)と断言されました。どうしてそれだけ力強く断言することが出来るのか。なぜならそれは「私は独りではない。父が、共にいてくださるからだ」(32)。この「私は独りではない」というイエス様の言葉は、全ての人々のことも表していますから、この言葉は同時に「あなたは独りではない」と言い換えることも出来ます。とはいえ、この事を私たちは普段どれだけ事実として受け止め、信頼しているでしょうか。それこそすぐ隣にあるのに目に入っていても見えておらず、耳に入っていても聴こえておらず、気付けていない、ということはないでしょうか。

 聖書は「善いことをした人には善いことが起こり、悪いことをした人には悪いことが起こる」という「因果応報」をの考え方を否定しています。むしろ聖書が一貫して伝えているのは、いつでも、どこでも、どんな境遇にあっても、命の神はあなたと共にいてくださるということです。クリスマスに生まれたイエス・キリストは、「インマヌエル(私たちと共にいる神)」と呼ばれる方でした。私たちの日々の生活の中では、万事が順調に行くことばかりではありません。恐れたり、迷ったり、悩んだりすることがたくさんあります。それでも「神様が共にいてくれるから、自分は独りじゃない。だから思い切ってやってみよう」と思って、決断し、行動することが出来た。一人一人のそういう小さな事実の一つ一つの積み重ねが、歴史を形作り、今に至っているのではないかと思います。

 自分の力で様々な事が出来る時には、神様の存在を忘れていたり、気付けていなかったりするのかもしれませんが、自分の力の限界を感じたり、予期せぬ状況に陥ったりした時には、自分を超える神様にすがりたくなったりします。しかし、私たちの思いや態度を越えて、命の神はこれまでも、今も、そしてこれからも、いつも共におられます。「私たちは独りではありません」。だからあなたもまた、決して独りではありません。その事実を全身で感じ取り、そして受け止めながら、私たちは今日もここから神様と共に歩みを進めて参ります。

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