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6月2日 メッセージより

2024/06/03(月)

2024年63日 久宝教会 礼拝メッセージ

「信頼を身をもって示す」                                                        牛田匡牧師

聖書 ローマの信徒への手紙 10章 5-18節

 「オレオレ詐欺」や「架空請求詐欺」などの「特殊詐欺」が一向に無くなりません。ふと調べてみると「オレオレ詐欺」が登場してからもう20年にもなるそうです。警察からも「知らない人からの電話やメールは信じてはいけません」という注意喚起がなされています。「人を信頼する」というのは人間関係の根本であり、最初であるはずなのに、どうしてこんなおかしなことになってしまったのでしょうか。生きた「み言葉」を大切にして来ているキリスト教では、文字に書かれた「聖書」を大切にしているだけではなく、パウロが「口でイエスは主であると告白し、心で神がイエスを死者の中から復活させられたと信じるなら、あなたは救われる」(10:9)と記していることから、心で「信じる」だけではなく、「口で告白する」ということを重んじて来た歴史があります。しかし、それでは小さな子どもや、言葉をうまく発せない人は救われないのか、ということが問題になります。しかし、ヘブライ語の言語感覚では、身体の一部分を指して、身体全体のことを表すということがあったようですから、「口で告白する」というのは「身をもって行動で示す」ということだったのだろうと思います。いつの時代でも、どこの社会でも、口だけの人よりも、きっちりと行動する人の方が信頼されたでしょう。聖書の中には「行いを欠く信仰は死んだもの」(ヤコブ21417)という言葉もあります。

 この世界は神様によって創られたものですから、私たちの身近には、いつも神様の働きを表している出来事に満ちあふれています。私たちが「神を信じる」と言う時、それは「神様がいつも共にいて下さる」ということ、だから「どんな時でも決して見放されていないということ」、その事実に信頼しているということです。だからこそ、実際に行動を起こしてみることができるのであって、一歩を踏み出してみることが求められているのだと思います。「神も仏もあったものか。この世界は悪いこと、絶望することばかりだ」としか思えないような時でも、それでもこの世界を創られた神様は確かに生きておられます。私たちはその神様によって、他でもないその神様と共にあって生かされているのだ、と信頼して歩むこと、それぞれの身をもってその信頼を示して行くこと。私たちは、今日これからもその力を与えられて、ここから歩み出して行きます。

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